【FrontierPlants】チランジア・トリコロール Tillandsia tricolor 育て方 図鑑

チランジア・トリコロールは中央アメリカからメキシコにかけて分布する緑葉種のチランジア。標高750m~2300mに樹木や岩などに着生しながら自生しています。標本個体はメキシコ、ベラクルズで採取されました。
多く流通している普及種であり目にする機会もおおいがほとんどが、チランジア・トリコロール・メラノクラテルである。本種は半タンクタイプとしても知られており風通しの良い明るい環境では葉の間に水をためて管理することができる。名前の由来はその花姿であり赤と黄色の花序と紫色の花の3色(トリコロールカラー)から。
葉は硬質で緑味が強く、トリコームはあまり見られない。明るい環境化では赤く紅葉する。葉は細くシャープであまり広がらなず葉の根元はやや黒ずんでいる。
開花期には美しい赤と黄色の花序をだし紫色の筒状の花を咲かせる。花序はやや平べったく大きめなので見ごたえのある花姿である。
性質は丈夫で育てやすく、初心者でも栽培しやすいため入門種としてもオススメである。前述したとおり半タンクタイプであるため風通しの良い明るい環境では水を溜めながらの栽培もできる。その場合は素焼きの鉢などにミズゴケもしくは軽石とバークで作った用土に植え込むと良い。室内で管理する場合は水を溜めると腐りやすくなるため注意が必要である。必ずしも水を溜めないと栽培できないというわけではないのでおき場所によって変えるとよい。
変種
- Tillandsia tricolor var. melanocrater 現在はTillandsia melanocraterとして独立種になったようです。花序は分岐せずほぼ赤一色
- Tillandsia tricolor var. picta 一度はTillandsia tricolor var. tricolorと同種として扱われましたが現在は別種ということになりました。 箒型の花序は複数に細かく分かれ、緑の色味が強いです。
- Tillandsia tricolor var. tricolor
交配種の親としても多く用いられており、
- チランジア・クサラバ(エクセルタ×トリコロール)Tillandsia ‘Cootharaba’
- チランジア・コレラ
- チランジア・エルヴィン ウォルスマン(トリコロール×ファシクラータ) Tillandsia ‘Ervin Wurthmann’
- チランジア・ナッシュビル(トリコロール×ブラキカウロス)Tillandsia ‘Nashville’
- チランジア・オセリアナ(フラベラータ×トリコロール)Tillandsia ‘Oeseriana’
- チランジア・パープルパッション(セレリアナ×トリコロール)Tillandsia ‘Purple Passion’
- チランジア・シルバーバレット(トリコロール×ファシクラータ)Tillandsia ‘Silver Bullets’
- チランジア・ウォルビー(ブラキカウロス×トリコロール)Tillandsia ‘Wolvi’
などが知られている。
花色
紫
開花サイズの目安
横10~40cm 高さ10~40cm
原産地
中央アメリカ、メキシコ
栽培難易度
容易
水遣りの目安
週に2~3回
日照
半日陰から明るい日陰
栽培のポイント
半タンクタイプなので置き場所にって水を溜めてやるとよい。
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