【Frontier Plants】タイ(バンコク)の植物 買い付け旅行記 チャトチャックマーケット編(買い物編)
目次
みなさんこんにちは!
前回はチャトチャックの場内の様子を記事として書きました!
【Frontier Plants】タイ(バンコク)の植物 買い付け旅行記 チャトチャックマーケット編(場内の様子)はこちら
【Frontier Plants】タイ(バンコク)の植物 買い付け旅行記 植物検疫と税関検査編 はこちら
今回は具体的にどんな感じで植物を買っていくのかを書いていきたいと思います。
場内はどの露店も植物でいっぱい!お目当ての植物を買う前に必須アイテムを紹介します。
それは電卓です。
お店で売っている植物は値段が書いていないものも多く値段を尋ねてもタイ語で返されてしまうとまったく分かりません。タイ語が理解できる方なら問題ありませんが、分からないとまったく理解できません。
また英語をしゃべれる方は英語で値段を言ってくれますよ!後は鉢などに直接数字が書いてあったりもします。
そんな時に役に立つのが電卓です!携帯の電卓でも問題ないですが、相手に渡したりいちいち起動したりと面倒なので一つあると便利ですよ。
植物を指差して電卓を手渡すと察してくれて値段を打ち込んでくれます。
後は「タオライ?」とタイ語で「いくら?」という意味なので覚えておくと便利ですよ。
「ニー タオライ」で「これはいくら?」という意味になります。
チャトチャックでは海外からのお客さんも数多く訪れるため旅行者に慣れています。国へ持ち帰るために植物を梱包してくれたり検疫に必要なレシートなどを書いてくれます。安心してお店の人にお願いしてみましょう。
植物を買う前に注意すること。
早速お目当ての植物を購入したいと思いますが!その前に大切なことがあります!!
それは購入したい植物がCITES(サイテス)に記載されているかどうかの確認です。
CITES(サイテス)とは
Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の略称(通称 ワシントン条約)。
ワシントン条約というと皆さん聞いたことがあると思いますが、絶滅のおそれがあるので輸入したり輸出したりするのに特別な申請が必要な植物のリストだと思っていただければ問題ないです。
CITESはⅠ、Ⅱ、ⅢとランクがあってⅠが一番絶滅の恐れがある種になります。
チランジアではキセログラフィカやハリシー、カミーなどが付属書Ⅱにあたり栽培した物であるという輸出する国の証明書が必要になります。
ランやウツボカズラ、ソテツ、サボテン、ユーフォルビア、アロエ、などなどは全品種記載されておりますので気をつけてください。植物検疫を通すときにまず没収されるか持ってきた国に帰すかのどちらかになります。
ちなみにこれは知らなかったでは済まされません。植物検疫すら通さないで知らずに持ち込もうとした場合は
運が良くて没収 最悪密輸で逮捕されます!
私がちょうどタイに行ってるときカワウソの密輸で逮捕された方がいたみたいで。めちゃくちゃ連絡きました。
植物好きの皆さんは大丈夫でしょうが、ちゃんと申請をして検疫を通し正規の手続きをして植物を日本に持ち込んでくださいね!
植物検疫の通し方や、持ち込む時の状態などは別の記事で紹介させていただきます。
密輸 駄目!ゼッタイ!
CITESは経済産業省ウェブサイトのこのページの植物リストで確認できます。
ワシントン条約規制対象貨物の輸入
チャトチャックマーケットの植物の買い方
CITESも確認し問題なければ後はお目当ての植物を購入するだけです!
お店の人に挨拶して値段を聞きます。
サワディカップ(クラップ)(女性はサワディカー)と挨拶しましょう。
ニータオライ?(これはいくらですか?)と聞いて電卓を渡します。
300バーツと打ち込んでくれたとします(大体日本円で960円くらい)ここで値段の交渉をしてみても面白いですよ。大量に買うともちろん交渉しやすくなります。ですがしつこい交渉は嫌がられます。お互い気持ちよく買い物できる程度に値切りは抑えておくのがいいですよ。
値段が問題なければ無事に購入。
日本から来た旅行者だと分かると慣れたお店の人だとベアルートかどうか聞かれます。
ベアルートとは
日本へ植物を持ち込む際は土を落とすというのが基本です。土には目に見えない病気や虫などが潜んでいるので、それを日本へ持ち込ませないためなんです。
なのでこのベアルートの状態で一週間は生きている植物でないと持ち込みは厳しくなります。
チランジア、エアープランツなどはもともと土がついていないので全く問題ありませんが、草花のようにか弱いものであると持ち込むのは厳しいかもしれませんね。
お店の人にベアルートと頼むと鉢から抜いて土を落としてくれます。落としてもらっても後で必ず洗って虫がついていないか確認しましょう。
私はホテルに帰ってからさらに綺麗に根を洗いました。
タンクブロメリアや塊根植物は土がなくても1週間程度全然へっちゃらです。
新聞紙で包んだ植物はもって帰れるように大きめのビニール袋に入れてくれます。気合を入れて大きなトーとバッグを持って行きましたが結局使いませんでした。
お会計が済んだら必ずレシートをもらってください。
レシートは手書きだったり、納品書のようなしっかりとしたものだったりしますがどちらでも大丈夫です。
品物の名前と数と値段がしっかりと書かれていれば問題ありません。
このレシートは植物検疫の際に必要になってきます。レシート プリーズと言えば大体通じますので忘れずにもらってくださいね。
ちなみに購入したものは当日中なら預かってもらえますので後で取りに来ることも可能です。
手ぶらで買い物をして、後で車で回ってくるというスタイルが現地スタイルなのかもしれませんね。
数十バーツで外のタクシー乗り場までカートで運んでくれる運び屋さんもいますので利用するといいかもしれませんね。
以上が植物を購入する時の流れとなります。
- 先ずはCITESを必ず確認すること。
- そして購入したお店でベアルートの状態にしてもらうこと。
- レシートを必ずもらうこと
この3点を抑えておけばまず問題なく日本に植物を持ち帰れるかと思います。この点をふまえてあとは楽しく植物を購入してください!
ここの市場の人はいい人ばかり、私は土を落としてもらってる最中にお店の方と色々と世間話をしていました。
私が暑そうにしているとお水を買ってきてくれたり。
カットしたパイナップルを振舞ってくれたり。パイナップルは自家製だそうで、さすがブロメリアマニアのパイナップルはめちゃくちゃ美味しかったです。
いろいろなお店の方とお話しましたが、皆さんとてもいい人ばかり。国は違えど植物が好きという共通の気持ちがあるため、話も結構盛り上がります。
私が北海道に住んでいるというと、「あの寒いところでどうやって育てるんだ?」とか「こんな沢山買ってどうやって持って帰るのか?」とか「日本の植物マニアの〇〇は知ってるか?」などなど
逆にこちらからも色々聞いたりしました。昔日本に住んでたというお店の方もいてびっくりしましたが、日本語は全く話せませんでした、少しでも話せればぐっと楽になるのですが。
本当はキノコ農家なんだけど、趣味で育ててる植物を売りにきてる人もいたり露店の方も様々です。タイの物価から考えるととても高値で植物を販売している人もいましたが、タイ人は植物好きの人が多く「マニアが買っていくの!」と元気良く返されました。
チランジアについては評判は聞いていたのですが、やはりチャトチャック市場ではそれほど取り扱い店舗も多くなく、やや珍しい品種はそれなりの値段でした。
また毎週開催なので、その時々によって品揃えががらりと変わってしまうという話も聞きました。
いい植物に出会えるかはどこの国にいっても縁なのです。
さてさて
連絡先を交換できた方もいたので、次回は是非直接農園のほうへお邪魔したいと勝手に思っております。
チャトチャック植物市場は植物好きにはたまらない場所でした。日本ではまず味わえない独特の雰囲気とこの販売スタイル。これが毎週開催されているという事実に驚きます。そしてうらやましいです!
知らない植物に沢山出会えます。それを販売している人にも出会えます。
タイのバンコクではいい思い出がたくさんできました。またすぐにでも行きたい気持ちでいっぱいです!
そんな魅力的な場所でした。
そしてまだ続きます!
気になってる方も多いと思いますので、次回は植物検疫と税関検査編です!
【Frontier Plants】タイ(バンコク)の植物 買い付け旅行記 植物検疫と税関検査編
今回タイで仕入れてきたブロメリアはこちらから購入できます!
フロンティアプランツオンラインストア
あお
はじめまして!来月にチャトチャックで植物を買いたいと思っているので、とても参考になりました。
植物検疫と税関検査編の記事も楽しみにしています^^
kanemi2
はじめまして、コメントありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
植物検疫と税関検査編はしばしお待ちください!
神原けさ子
初めまして!
知人からこちらの事知りました
タイへは時々行くので日本で珍しい 植物を買って来れたらいいなと思っていました
はなから 素人が検疫所を通って来ることは無いと考えていましたので
それが 買って来れたら嬉しいと思います。
kanemi2
神原様
返信が遅くなり申し訳ありません。
2018年10月1日から検疫が厳しくなり、現地で検疫を受けていない植物は全て廃棄になります。
一般の方が観光のついでに植物を持ってくることが難しくなり残念です。